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DE&I
【連載】
JICキャピタル
社員座談会
第1回
「JICキャピタル
という選択」
JICグループでは産業競争力の強化というミッションに共感する仲間が集まり、共に仕事をしています。 本連載では、JICグループの中で、国内投資やイノベーションの好循環創出、国際競争力強化に向けた事業再編の促進、デジタルトランスフォーメーション促進をはじめとした次世代社会基盤の構築に向けたリスクマネー供給を担う、JICキャピタルの投資チームのメンバーによる座談会をご紹介します。JICキャピタルならではの経験や意識、働き方などについて、思う存分語り合っていただきました。
S・I
JICキャピタル ディレクター
2014年入社
K・I
JICキャピタル バイスプレジデント
2021年入社
M・T
JICキャピタル アソシエイト
2022年入社産業界に対する課題意識が転職のきっかけに
Q.JICキャピタルに入社した理由を教えてください。
S・I 以前は投資銀行に勤めていたのですが、友人が働いていた国内メーカーの業績が悪化し、業界再編が必要になるのを目の当たりにして、そういった場面で理系出身の自分が何か役に立つのではないかと思い、当時のINCJ*1に入社しました。
M・T 前職は事業会社だったので、コンサルや証券会社から直接転身するイメージのあったPE業界は当初検討していませんでしたが、転職活動をする中で、エージェントの方から私のキャリアであれば十分チャレンジできると後押しもあり、視野に入れるようになりました。最近はPE業界も女性の採用に積極的であることや、事業会社からの転職事例も出てきていると知り、チャレンジしたいと思いました。
K・I 私は2021年に入社したのですが、それまでは企業再生の案件を多く手掛ける民間のPEファンドで働いていました。しかし、個社の再生案件を担当するなかで、個々の企業でできることは限られていると感じました。根本的な課題に立ち返ると業界構造に壁があるケースが多く、業界再編の必要性を感じたことが、転職のきっかけです。JICキャピタルであれば、産業再編を通じた国内産業の競争力強化をミッションとしているので、自分がやっていきたいことと合致していました。
中長期的な目線で、大型案件にも取り組む
Q.JICキャピタルだからできることやJICキャピタルならではの経験はありますか。
S・I 官民ファンドならではという点で、フラットな目線で中立的な立場から投資判断できることは強みなのかと思います。投資規模に関しても、製造業をはじめとする大企業など、民間企業では取り組みにくい大型の案件にチャレンジすることができるのは魅力かなと思います。
K・I 業界再編や投資先の企業価値向上には時間がかかることも多々ありますが、民間のPEファンドの場合、IRRの観点から、中長期で株式を保有することが難しくなる場合もあります。投資先企業の中長期的な成長戦略に取り組み、長期目線でサポートできるファンド設計になっていることも、JICキャピタルならではだと思います。
M・T 私も同様で、中長期的な目線で、投資先企業の成長や企業価値向上に向けた戦略を描けるところが特徴かと思います。投資家が入ることに消極的な企業も、政府系ファンドであれば安心して相談できるという声も聞きます。リターンだけでなく、政策的意義を重視している点も、安心感に繋がっているのではないでしょうか。
Q.JICキャピタルでは大型案件にも取り組まれていますが、プレッシャーを感じることはありますか。
S・I 大型案件を検討する場合、投資先の従業員数が1万人とすると、その家族を含め2万人以上にもなりますので、その重みは感じています。だからこそ、適切な判断をできるように、平常心で取り組もうと思っています。
K・I 案件の規模の大小はあまり気にしていませんが、我々は公的なお金をお預かりして投資していますので、そういった意味でも責任感を持たなければと思っています。JICキャピタルの投資チームのメンバーは、同じ意識を持っていると思います。
M・T 私も投資のプロセスを進めるにあたって規模の大小はあまり気になりません。私たちが取り組む業界再編は事業の売却を伴うものもあり、一般論として売却に対するネガティブな印象もあると思います。関係者の理解を得るためにも、JICキャピタルが投資を通じてどのような投資意義を果たそうとしているのか、常に意識することが大事だと思います
*1 株式会社INCJは、既存の官民ファンドで、産業や組織の壁を越えて、オープンイノベーションにより次世代の国富を担う産業を育成・創出することを目的に設立された、株式会社産業革新機構から、2018年に新設分割する形で発足しました。株式会社産業革新機構を含めた活動期間は、2009年から2025年で、2025年3月31日に運営期限を終えました。