

・東南アジアのスタートアップと連携した新規事業の創造の推進
・ユニコーン企業の創出に向けたプレシード/シード期のスタートアップ支援
・「呼び水」効果によるリスクマネー供給の拡大、エコシステム構築への貢献
株式会社産業革新投資機構(本社:東京都港区、代表取締役社長:横尾敬介、以下「JIC」)は、日本、東南アジアのスタートアップの成長支援を行うGenesia Venture Fund 3号投資事業有限責任組合(以下「GV-3))に対しLP投資を行うことを決定しましたのでお知らせします。
JICは、オープンイノベーションによる企業の成長と競争力強化に対する資金供給を通じて民間投資を促進するとともに、投資人材の育成等を行い、我が国の次世代産業を支えるリスクマネーの好循環の創出をミッションとしています。
JICは、ミッション達成のため、傘下のファンドや民間ファンドへのLP投資を通じて政策的に意義のある事業分野への投資を行います。
GV-3に対するLP投資について
JICは、投資戦略に基づき民間ファンドへのLP投資を行っており、今回、JICは、GV-3に対し、最大55億円の出資を約束するLP投資契約を締結しました。
(1)背景
JICの投資基準*では、産業構造や国際的な競争条件の急激な変化に対応するためには、外部からの経営資源の取り込みやその有効な活用を通じた産業活動の革新が重要であるとしています。国際的な視野で成長を目指す企業の戦略投資を支えるとともに、リスクマネーの好循環を創出することを重要な政策課題と位置付け、特に我が国の競争力強化に寄与する「Society5.0に向けた新規事業の創造」に向けて重点的に投資を行うこととしています。
*https://www.j-ic.co.jp/jp/investment/criteria/
東南アジアでは、商流やサプライチェーンにおける非効率な多重構造取引がデジタル技術によって解消されたり、メガベンチャーを中心としたデジタル・プラットフォーマーが出現するなど、急速にデジタル化が進んでいます。また、成熟した既存産業が存在していないことを背景に、先進国を超えるスピードでデジタル化が実現している分野も存在します。
このような機会を捉え、日系企業が、東南アジアのスタートアップが有する先端的なデジタル技術、ビジネスモデル等を活用し、Society5.0に向けた新規事業の創造に取り組むことが期待されています。そのためには、日系企業が、現地の有望なスタートアップと、成長の初期段階から提携関係を構築し、オープンイノベーションを推進していくことが重要となっています。
また、JICの投資基準では、グローバルな経済圏において競争力をもって持続的に成長することを目指す「ユニコーン企業の創出」に向けて重点的に投資を行うこととしています。近年、プレシード/シード期のスタートアップに対するリスクマネーの供給は、金額・件数ともに減少してきており、我が国発のユニコーン企業の創出を加速させるためには、新規事業の創出に挑戦する起業家を積極的に支援し、将来的にユニコーン企業に成長する可能性がある有望なスタートアップの数を増やしていくことが重要です。
(2) GenesiaVenture Fund 3号(GV-3)について
GV-3は、株式会社ジェネシア・ベンチャーズ (以下「GV」)を運用会社として設立された投資ファンドです。GVは、国内の独立系VCとして、プレシード/シード期のスタートアップに積極的に投資を行っています。また、東南アジア現地のスタートアップエコシステムに参入するなど、日系企業と現地スタートアップとの提携支援等に取り組む数少ないファンドの一つであり、既に業務提携や資本提携を締結させるなど多くの実績も残しています。
JICは、GV-3へのLP投資を通して、東南アジアにおける日系企業と現地スタートアップとの提携支援活動の強化が図られ、両者の連携強化による新規事業の創造が推進されることを期待しています。また、このような東南アジアにおける投資活動に加え、デジタル技術を用いた課題解決サービス等を提供する国内の有望スタートアップを支援することで、国内産業におけるDXの推進・産業固有の課題解決が進むことも期待しています。 また、GV-3へのLP投資によって、プレシード/シード期のスタートアップに対する投資活動がさらに強化され、我が国発のユニコーンベンチャー創出を加速させるためのスタートアップエコシステムの下支えに繋がることを期待しています。
<GV-3>
名称 :Genesia Venture Fund 3号投資事業有限責任組合
設立 :2022年1月
存続期間:10年間
GP :GV-3 Partners有限責任事業組合
<運用会社概要>
名称 :株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
設立 :2016年8月31日
所在地 :東京都港区
代表取締役 / ジェネラル・パートナー:田島 聡一
(参考)JIC のファンド投資戦略

(参考)JIC のLP投資のねらい
(1)企業の成長と競争力強化に向けたリスクマネー供給の「呼び水」
産業競争力強化の観点から重要であるものの、民間投資資金が不足している分野(投資戦略、セクター、ステージ、地域等)への資金供給を行い、短期及び中長期的な民間投資資金の「呼び水」となることを企図します。
(2)リスクマネーの好循環を支える多様な投資チーム・投資人材・投資戦略の創出
①投資チーム
JICからの投資を通じて、ファンドの運用チーム(運用会社)の経験値とトラックレコードを積み上げ、投資家への対応力を上げることで、次号ファンド以降機関投資家(年金・海外投資家等)からのリスクマネー仲介の担い手としての成長を促進します。
②投資人材
JVCA(一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会)等の業界団体、機関投資家、投資先運用者の協力を得ながら、運用者におけるベストプラクティスの研究・導入、投資人材の育成を支援します。
③投資戦略
日本に定着している戦略以外の戦略でも、ファンド設立等に対しJICがLP投資することで市場に多様性と厚みを付加します。
株式会社産業革新投資機構(JIC)について
JIC は2018 年 9 月、産業競争力強化法に基づき発足した投資会社です。JICは、国内投資・イノベーションの好循環の創出、スタートアップの創出・育成、大学発スタートアップ・中堅企業等による地方に眠る経営資源の活用、市場・ビジネス環境の変化に対応する事業再編の促進、を重点投資分野としています。これらの分野に対し、傘下のファンドや民間ファンドへの LP 投資を通じてリスクマネーを供給することで、我が国におけるオープンイノベーションを推進し、我が国産業の競争力強化や投資エコシステムの拡大に貢献することを目指しています。