

株式会社INCJ(本社:東京都港区、代表取締役:亀山 慎之介、長田 敬、以下「INCJ」)は、INCJが保有するダイナミックマッププラットフォーム株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:吉村 修一、以下「DMP」)の全株式を、株式会社産業革新投資機構(本社:東京都港区、代表取締役社長:横尾 敬介、以下「JIC」)に譲渡することを決定し、このたびその譲渡を完了しましたのでお知らせします。なお、譲渡価格は72.75億円となります。
これを以てINCJがこれまで投資を行ってきた144件すべてのExitが完了し、最終的なINCJとしての収支は累計投資額1兆2,963億円に対し累計回収額2兆3,335億円となりました。
<詳細>
1. 対象会社
・社 名 :ダイナミックマッププラットフォーム株式会社
・設 立 :2016年6月
・所在地 :東京都渋谷区
・代表者 :代表取締役社長CEO 吉村 修一
・事業内容 :自動運転・ADASをはじめ多様な産業を対象とした高精度3次元データの提供
・URL :https://www.dynamic-maps.co.jp/
2. これまでの支援内容
・支援決定公表日:2017年6月13日/2019年2月13日
・支援決定金額 :13.4億円(上限)/180億円(上限)
・実投資額 :163.4億円
・参照プレスリリース:
3. Exitの経緯
(1) 出資について
DMPは2016年6月、自動走行・安全運転支援システムの実現に必要な高精度3次元地図の協調領域における整備や実証、運営に向けた検討を行う企画会社として、電機・地図・測量会社と自動車会社の共同出資により設立された。
INCJは、高精度3次元地図の導入による交通事故やそれに伴う死傷者数の減少、交通制約者の移動支援、渋滞緩和による環境負荷の軽減などを目指す自動走行・安全運転支援システムの高度化や、防災・減災、社会インフラの維持管理への展開など、次世代道路交通社会への貢献を期待し、出資を決定した。
(2) 出資後の事業進捗
出資以降、DMPは国内高速道路や自動車専用道路のHDマップデータの整備およびデータ提供・販売を進めるとともに、2019年6月には北米で自動運転用高精度3次元道路地図の開発・販売を行う米国Ushr,Inc.を買収、グローバルで事業展開を加速させている。INCJはハンズオン支援のほか、社外取締役の派遣等を通じた経営面のサポートを行ってきた。
(3) Exitの経緯・内容
INCJは投資実行から約8年を経て、上場前は株式の約47%を保有する筆頭株主として、DMP株式についてExit方法の検討を進めてきたが、DMPが2025年3月のIPOに向けて準備を進める中で、同社の資本政策や株価形成に悪影響を与えない形で、INCJ活動期限である2025年3月末までに持分譲渡を実現することは困難であったことから、2025年3月末を越えてのExit活動継続を決定した。
上場時の売出しで、INCJ保有株式の約16%を市場で売却。2025年6月24日までのロックアップ期間を経て、同社の今後の事業展開および資本政策や、株価形成への影響も含めてExit方法について様々な協議・検討を行った結果、INCJが保有する残り約31%の同社株式の全部をJICに譲渡することとした。
4. 主務大臣(経済産業大臣)意見
高精度三次元地図は自動運転における重要な要素技術であり、株式会社INCJによるこれまでの支援は、自動運転の早期社会実装に寄与し、我が国の自動車産業の競争力強化を図るものとして、「モビリティDX戦略(2024年5月策定)」及び「『モビリティDX戦略』2025年のアップデート(2025年6月策定)」の方向性とも一致する取組である。
株式会社INCJによる本案件への投資を通じ、実績を積み上げてきている。
今後、自動運転の実現に伴う成長と多用途展開の社会実装化などにより、日本の産業競争力強化に資することを期待したい。