
JICグループでは産業競争力の強化というミッションに共感する仲間が集まり、共に仕事をしています。 本連載では、JICグループの中でスタートアップ支援を担うJICベンチャー・グロース・インベストメンツ(JIC VGI)のキャピタリスト(投資担当者)による座談会をご紹介します。「キャピタリスト」という仕事の本質について、存分に語り合っていただきました。

JIC VGI
ベンチャーキャピタリスト
2018年INCJ入社、2020年JICVGI入社

JIC VGI
ベンチャーキャピタリスト
2014年INCJ入社、2020年JICVGI入社

JIC VGI
ベンチャーキャピタリスト
2023年入社

JIC VGI
ベンチャーキャピタリスト
2023年入社

M.B 私はINCJ*からVGIに転籍という形で参画しました。もともと行政法人や銀行など公共性の高い組織で仕事をしており、企業に対する支援の意義を実感しつつも、さまざまな制約やスピード面での限界を感じ、日本の産業育成や社会課題の解決に、より直接的に関わりたいという思いで、INCJに入社しました。INCJなら、投資を通じて、スタートアップの成長や成果を実感できるような支援に取り組めるのではないかと考えました。
H.S 私はビジネススクールへの留学を機にキャリアを見直しました。それまでは創薬の研究開発に携わり、ビジネスの実務経験はほとんどありませんでしたが、ビジネススクールでの学びの中でさまざまな業界に触れ、複数の企業を横断的に見られるファンドの仕事に関心を持つようになりました。そこで、キャピタリストとして、株主の立場から事業に深く関われる点にやりがいを感じ、現在に至っています。

T.S 私は新卒から銀行で融資業務に携わっていました。融資の場合は安定性の高い企業への支援が中心となりますので、自身の専門性を生かしながら、日本の未来や新たな産業の創出に貢献したいと考えるようになりました。リスクマネーの供給を通じて、企業の成長を支援するキャピタリストという仕事に魅力を感じ、キャリアチェンジを決意しました。
K.Y 私も金融機関でのキャリアを経てVGIに参画しました。以前はトレーディング業務が中心で、自分の仕事が社会にどのような価値を生んでいるのか実感しにくい面がありました。そこで、より実体経済に近い形で価値創出に関わりたいと考え、投資を通じて企業や社会にインパクトを与えられるキャピタリストの仕事に関心を持ちました。留学先でスタートアップやVC(ベンチャーキャピタル)の活況を目の当たりにしたことも後押しとなりました。
M.B VGIではキャピタリストが一人で案件を担当するため、自ら判断する場面が多いのが特徴です。

H.S 組織として最終的に投資判断を行う前に、キャピタリスト一人一人が考え抜くプロセスが重視されているため、実践的な鍛錬につながっていると感じます。加えて、マネジメントやミドルバック(VCの運営・管理を担う機能)、キャピタリストの仲間に気軽に相談できる風土もあります。
T.S これまでの職場はチームでの意思決定が中心で、上位者の判断に沿って動くことが多かったのですが、VGIでは自分自身で「どうすべきか」を考える機会が格段に増えました。個人に委ねられる範囲が広い点はVGIの特徴だと思います。
H.S VGIのカルチャーとして、自律性が求められます。業務が与えられるのを待つのではなく、自ら動き、判断することが前提となっています。

K.Y 自ら動き、必要に応じて周囲を巻き込みながら進めていくスタイルなので、知見を持つメンバーに相談することもでき、個人の裁量と組織としてのサポートが両立しています。皆それぞれに様々な知見や経験があり、自主性や意思決定を重視する人材が集まっています。逆に言えば、主体的にコミットしなければ、何もせずに時間が過ぎてしまう厳しさもあると思います。
M.B VGIのキャピタリストは、時にはリード投資家として投資条件や契約内容といった資金調達ラウンド(スタートアップの成長段階に応じた資金調達の区分)の設計に深く関与するケースがあります。投資に関する専門知識や経験がより一層求められる分、継続的に自分を磨ける環境だと思います。
T.S 投資は成果が出るまでに長い時間を要し、その評価も一様ではありません。その分、常に学び続け、自分なりの落としどころを追求していく姿勢が求められると思います。
*株式会社INCJは2009年に設立され、産業や組織の垣根を越えたオープンイノベーションを通じて、次世代の国富を担う産業の育成・創出を目的として投資活動を行ってきました。2025年3月にその活動を終了し、2025年10月1日付で、産業革新投資機構に吸収合併されました。