

・ディープテック領域およびインターネットとディープテックの融合領域へのリスクマネー供給の促進
・民間投資資金不足分野への投資により、新たな産業、新規事業創出に貢献
・国内ベンチャーエコシステムにおけるダイバーシティの推進に貢献
株式会社産業革新投資機構(本社:東京都港区、代表取締役社長:横尾敬介、以下「JIC」)は、ディープテック領域およびインターネット領域を投資対象とするANRI4号投資事業有限責任組合(以下「ANRI4号」)に対しLP投資を行うことを決定しましたのでお知らせします。
JICは、オープンイノベーションによる企業の成長と競争力強化に対する資金供給を通じて民間投資を促進するとともに、投資人材の育成等を行い、我が国の次世代産業を支えるリスクマネーの好循環創出をミッションとしています。
JICは、ミッション達成のため、傘下にJIC Venture Growth Investments及びJIC Private Equityという2つのファンドを組成しており、さらに民間ファンドへのLP投資も行うことで、それらのファンドを通して政策的に意義のある事業分野への投資を行います。
ANRI4号に対するLP投資について
JICでは、投資戦略に基づき民間ファンドへのLP投資を行っており、今回、JICは、ANRI4号に対し、29.5億円の出資を約束するLP投資契約を締結しました。
(1)背景
JICの投資基準*においては、特に重点投資分野の一つとして「Society5.0に向けた新規事業の創造の推進」が挙げられています。具体的には「AI、IoT、ロボットなど第四次産業革命に関する技術の社会実装のほか、バイオ・創薬・ヘルスケア、モビリティ、宇宙、素材、電子デバイスなどの国際競争力を持ちうる事業分野」への長期かつ大規模なリスクマネーの供給が必要とされています。*https://www.j-ic.co.jp/jp/investment/criteria/
これらの事業分野のなかでも、AIやブロックチェーン*のような技術は、インターネット領域、ディープテック領域の双方において活用されており、今後この2つの領域の融合が進むことで、新たな産業、新規事業の創出が期待されています。しかしながら、ディープテック領域及びインターネットとディープテックの融合領域に対するリスクマネー供給は限定的です。特に、ディープテック領域においては、投下資本が先行しがちで、回収までに長期の時間を要することから、事業計画に不確実性の大きいシード案件については、民間VCによる投資は依然として限られています。
*ブロックチェーン:「電子署名とハッシュポインタを使用し改竄検出が容易なデータ構造を持ち、且つ、当該データをネットワーク上に分散する多数のノードに保持させることで、高可用性及びデータ同一性等を実現する技術」
一般社団法人日本ブロックチェーン協会HPより https://jba-web.jp/
(2)ANRI4号投資事業有限責任組合(ANRI4号)について
ANRI4号は、ANRI4有限責任事業組合(ANRI株式会社(以下「ANRI」)等で構成)を無限責任組合員(GP)として、2019年9 月に設立されたファンドです。ANRIは、これまでもAIやブロックチェーン等の技術を活用したディープテック、およびそれらと融合したインターネット領域の企業に投資を行ってきており、ANRI4号では、ファンドの一定割合をディープテック領域に振り向ける方針です。
ANRIは、革新的な研究・技術の事業化を実現するために、起業家の経営者としての資質を見極めるとともに、投資後にも適切な企業経営者の招聘を行うなど、研究開発型ベンチャーに対して人材面での支援も行っています。
また、女性起業家の数が圧倒的に少ないなど、ダイバーシティの観点も国内ベンチャーエコシステムの課題となっていることに対して、ANRIはANRI4号の投資額の2割を女性起業家発ビジネスに割り当てることを公表しており、女性キャピタリストや女性起業家の育成への貢献も期待されます。
JICは、今回のANRI4号へのLP投資を通して、ディープテック領域及びインターネットとディープテックの融合領域へのリスクマネー供給を促進すること、さらにその結果として新しい産業や新規事業を創出すること、また国内ベンチャーエコシステムにおけるダイバーシティの推進への貢献を期待しています。JICは、ANRIによるファンド運用に対してLP 投資家としての立場から助言を行うことで、将来、ANRIが機関投資家からの資金受託を拡大できるよう支援をしていきます。
<ANRI4号の概要>
名称 :ANRI4号投資事業有限責任組合
設立 :2019年9月30日
<運用会社概要>
名称 :ANRI株式会社
設立 :2012年
所在地 :東京都渋谷区
代表取締役:佐俣安理
URL:https://anri.vc/
(参考)JICのファンド投資戦略

(参考)JIC のLP投資のねらい
(1)企業の成長と競争力強化に向けたリスクマネー供給の「呼び水」
産業競争力強化の観点から重要であるものの、民間投資資金が不足している分野(投資戦略、セクター、ステージ、地域等)への資金供給を行い、短期及び中長期的な民間投資資金の「呼び水」となることを企図します。
(2)リスクマネーの好循環を支える多様な投資チーム・投資人材・投資戦略の創出
①投資チーム
JICからの投資を通じて、ファンドの運用チーム(運用会社)の経験値とトラックレコードを積み上げ、投資家への対応力を上げることで、次号ファンド以降機関投資家(年金・海外投資家等)からのリスクマネー仲介の担い手としての成長を促進します。
②投資人材
JVCA(一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会)等の業界団体、機関投資家、投資先運用者の協力を得ながら、運用者におけるベストプラクティスの研究・導入、投資人材の育成を支援します。
③投資戦略
日本に定着している戦略以外の戦略でも、ファンド設立等に対しJICがLP投資することで市場に多様性と厚みを付加します。
株式会社産業革新投資機構(JIC)について
JICは、2018年9月、産業競争力強化法改正法の施行に伴い、従来の株式会社産業革新機構から株式会社産業革新投資機構に商号を変更し発足した投資会社です。IoT、ビッグデータ、AIなど、新たな情報技術の社会実装が世界で加速する中、投資に適したガバナンス構造と迅速で柔軟な投資判断により、長期・大規模な成長投資を中心としたリスクマネー供給への要求に応える新たな組織として誕生しました。