

・アカデミア発ディープテックVB(ベンチャービジネス)へのリスクマネー供給の促進
・Society5.0の実現に向けた高度な専門技術の開発や社会実装を支援
・地方に眠る将来性ある技術の活用と技術系スタートアップのエコシステムの醸成に貢献
株式会社産業革新投資機構(本社:東京都港区、代表取締役社長:横尾敬介、以下「JIC」)は、アカデミア発ディープテックVB(ベンチャービジネス)へのリスクマネーを供給するみやこ京大イノベーション2号投資事業有限責任組合(以下「みやこ2号」)に対しLP投資を行うことを決定しましたのでお知らせします。
JICは、オープンイノベーションによる企業の成長と競争力強化に対する資金供給を通じて民間投資を促進するとともに、投資人材の育成等を行い、我が国の次世代産業を支えるリスクマネーの好循環創出をミッションとしています。
JICは、ミッション達成のため、傘下にJIC Venture Growth Investments及びJIC Private Equityという2つのファンドを組成しており、さらに民間ファンドへのLP投資も行うことで、それらのファンドを通して政策的に意義のある事業分野への投資を行います。
みやこ2号に対するLP投資について
JICでは、投資戦略に基づき民間ファンドへのLP投資を行っており、今回、JICは、みやこ2号に対し、41億円の出資を約束するLP投資契約を締結しました。
(1)背景
JICの投資基準*においては、特に重点投資分野の一つとして「Society5.0に向けた新規事業の創造の推進」が挙げられています。具体的には「AI、IoT、ロボットなど第四次産業革命に関する技術の社会実装のほか、バイオ・創薬・ヘルスケア、モビリティ、宇宙、素材、電子デバイスなどの国際競争力を持ちうる事業分野」への長期かつ大規模なリスクマネーの供給が必要とされています。*https://www.j-ic.co.jp/jp/investment/criteria/
これらの事業分野に関しては、高度な専門技術の研究開発が必要となる場合が多いことから、大学等のアカデミア発ディープテックVBが技術開発や社会実装において重要な役割を果たすと見込まれています。
近年、産学連携の取り組みを後押しするファンドが設立されてきてはいるものの、このようなアカデミア発ディープテックVBに対するリスクマネーの供給は、海外に比べて依然として少ない状況にあります。
(2)みやこ京大イノベーション2号投資事業有限責任組合(みやこ2号)について
みやこ2号は、みやこキャピタル株式会社(以下「みやこキャピタル」)等を無限責任組合員(GP)として、2019年10月に設立されたファンドです。みやこキャピタルは、1号ファンドから国立大学法人京都大学(以下「京都大学」)より認定を受けた民間ファンドとしてアカデミア発ディープテックVBへの投資を重点的に行ってきています。加えて、みやこキャピタルはグローバルな投資・成長支援の経験を豊富に持つメンバーを擁しており、投資先VBの海外展開の積極的な支援を可能とする体制を整備しています。
また、みやこキャピタルは、これまで京都大学を中心に首都圏以外の大学等との連携を強化し、地方に眠る技術シーズの掘り起こしにも積極的に取り組んできた実績を有しています。みやこ2号においても、これまで構築してきた大学等との連携を活用し、引き続き積極的に地方のアカデミア発ディープテックVBへの投資を実行していくことが期待されます。
JICは、投資基準に基づき「地方に眠る将来性ある技術の活用」も重点投資分野としており、今回のLP投資を通じて、アカデミア発ディープテックVBに対するリスクマネーの供給を促進するとともに、地方における技術系スタートアップのエコシステム醸成への貢献も期待しています。また、みやこキャピタルによるファンド運用に対してLP 投資家としての立場から助言を行うことで、将来、みやこキャピタルが機関投資家からの資金受託を拡大できるよう支援をしていきます。
<みやこ2号の概要>
名称 :みやこ京大イノベーション2号投資事業有限責任組合
設立 :2019年10月25日
存続期間:10年間
GP :みやこキャピタル株式会社及び関連組合
<運用会社概要>
名称 :みやこキャピタル株式会社
設立 :2013年9月26日
所在地 :京都市左京区
代表取締役:山口哲史、岡橋寛明、菅谷常三郎
(参考)JICのファンド投資戦略

(参考)JIC のLP投資のねらい
(1)企業の成長と競争力強化に向けたリスクマネー供給の「呼び水」
産業競争力強化の観点から重要であるものの、民間投資資金が不足している分野(投資戦略、セクター、ステージ、地域等)への資金供給を行い、短期及び中長期的な民間投資資金の「呼び水」となることを企図します。
(2)リスクマネーの好循環を支える多様な投資チーム・投資人材・投資戦略の創出
①投資チーム
JICからの投資を通じて、ファンドの運用チーム(運用会社)の経験値とトラックレコードを積み上げ、投資家への対応力を上げることで、次号ファンド以降機関投資家(年金・海外投資家等)からのリスクマネー仲介の担い手としての成長を促進します。
②投資人材
JVCA(一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会)等の業界団体、機関投資家、投資先運用者の協力を得ながら、運用者におけるベストプラクティスの研究・導入、投資人材の育成を支援します。
③投資戦略
日本に定着している戦略以外の戦略でも、ファンド設立等に対しJICがLP投資することで市場に多様性と厚みを付加します。
株式会社産業革新投資機構(JIC)について
JICは、2018年9月、産業競争力強化法改正法の施行に伴い、従来の株式会社産業革新機構から株式会社産業革新投資機構に商号を変更し発足した投資会社です。IoT、ビッグデータ、AIなど、新たな情報技術の社会実装が世界で加速する中、投資に適したガバナンス構造と迅速で柔軟な投資判断により、長期・大規模な成長投資を中心としたリスクマネー供給への要求に応える新たな組織として誕生しました。