


・JIC傘下のVGIが2号ファンド(ファンド規模:2,000億円)を組成
・ユニコーン創出に向けたグロース・レイターステージのスタートアップ支援
・Society 5.0に向けた、ディープテック、ライフサイエンス領域のアーリーステージ以降のスタートアップ支援
株式会社産業革新投資機構(本社:東京都港区、代表取締役社長:横尾敬介、以下「JIC」)は、傘下のJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:鑓水英樹、以下「VGI」)を運用者とする、JICベンチャー・グロース・ファンド2号投資事業有限責任組合(以下「VGF2」)を2,000億円で組成します。
JIC は、オープンイノベーションによる企業の成長と競争力強化に対する資金供給を通じて民間投資を促進するとともに、投資人材の育成等を行い、我が国の次世代産業を支えるリスクマネーの好循環の創出をミッションとしています。
JIC はミッション達成のため、民間ファンドへの LP 投資や傘下のファンドによる企業等への投資を通じて政策的に意義のある事業分野への投資を行います。
VGIは、2020年9月に組成したJICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合(以下「VGF1」)によるスタートアップへの投資を行ってきましたが、今般、VGF2を組成することにより、国内スタートアップ市場の拡大を目指し、市場課題の解決に資する投資活動に一層取り組んでいきます。本件は、11月28日に公表された政府の「スタートアップ育成5か年計画」に盛り込まれたJICの取り組みの一つです。
VGF2の設立について
1.JICの投資基準
JICの投資基準*においては、重点投資分野として「ユニコーンの創出」「Society5.0に向けた新規事業の創造の推進」「地方に眠る将来性ある技術の活用」が掲げられています。
「ユニコーンの創出」に関しては、グローバルな経済圏において競争力をもって持続的に成長することを目指すユニコーン(企業価値が 10 億ドル以上 となる未上場ベンチャー)に対する長期かつ大規模なリスクマネー供給が必要とされています。
「Society5.0に向けた新規事業の創造の推進」に関しては、「AI、IoT、ロボットといった第四次産業革命に関する技術の社会実装の他、バイオ・創薬・ヘルスケア、モビリティ、 宇宙、素材、電子デバイス等の国際競争力を持ちうる事業分野」に対する長期かつ大規模なリスクマネー供給が必要とされています。
「地方に眠る将来性ある技術の活用」に関しては、事業化により高い収益を期待できる技術を有するにもかかわらず、事業としての成長の機会を十分に与えられていない、地方の大学発スタートアップ等の資金需要に対応するためのリスクマネーの供給が必要とされています。
* https://www.j-ic.co.jp/jp/investment/criteria/
2.投資分野の現状
国内市場では、グロース・レイターステージのスタートアップに対する、事業を十分に成長させるためのリスクマネー供給が限定的であり、ユニコーンを創出していく上で国内市場が抱える課題の一つとなっています。また、昨今の国際情勢の動向、経済環境の変化により、国内の新興株式市場において、新規上場前の追加資金調達の需要が高まることが見込まれています。
また、Society5.0に向けた新規事業の創造の観点から重要である、ディープテック、ライフサイエンス領域においては、研究開発から社会実装までに長い期間と大規模な資金が必要となることから、民間のリスクマネーが不足しており、アーリーステージからの一貫した支援により、地方の大学発スタートアップ等を含め、スタートアップの成長を継続して支えていくプレーヤーの存在が必要とされています。
3.VGF2について
VGF2は、JIC傘下のVGIを運用会社として組成された投資ファンドです。 VGIは、ベンチャー・グロース投資活動により、我が国のイノベーションを促進し、国際競争力の向上、日本の産業及び社会課題の解決を目指すことをミッションとし、VGF1(ファンド規模:1,200億円)において、有望なスタートアップに対するグロース・レイターステージでの投資を通じ、新規上場前の更なる成長を支援することを主たる戦略としています。
VGF2では、引き続き、成長資金が必要なシリーズB以降のエキスパンション、グロース、レイターステージのスタートアップに対して投資を行う方針を掲げ、国内スタートアップのユニコーンへの成長を支援していきます。また、VGF2では、ディープテック、ライフサイエンス領域におけるアーリーステージ以降の、地方の大学発スタートアップを含む、スタートアップに対する投資に300億円を割り当てる方針としており、このための体制も整備する方針です。Society5.0の実現に向け、ディープテック、ライフサイエンス領域に取り組むスタートアップへの支援を強化していきます。
<VGF2の概要>
(1)名称
JICベンチャー・グロース・ファンド2号投資事業有限責任組合
(2)ファンド規模
2,000億円
(3)ストラクチャー
・無限責任組合員(GP):
JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社(JIC VGI)
・有限責任組合員(LP):
株式会社産業革新投資機構(JIC)
VGF2役職員投資事業有限責任組合(VGF2役職員組合)
(4)存続期間
10年間(延長あり)
(5)投資領域
VGF2は、日本の新産業創出に向けて、リスクマネーが不足している産業分野を見極め、投資領域を設定しています。
主な投資領域としては、以下に掲げる産業分野での投資を重点的に取り組みます。


<運用会社概要>
名称: JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社
設立: 2020年7月
所在地: 東京都港区
代表取締役社長 CEO: 鑓水 英樹
(参考)JIC のファンド投資戦略

(参考)JIC のLP投資のねらい
(1)企業の成長と競争力強化に向けたリスクマネー供給の「呼び水」
産業競争力強化の観点から重要であるものの、民間投資資金が不足している分野(投資戦略、セクター、ステージ、地域等)への資金供給を行い、短期及び中長期的な民間投資資金の「呼び水」となることを企図します。
(2)リスクマネーの好循環を支える多様な投資チーム・投資人材・投資戦略の創出
①投資チーム
JICからの投資を通じて、ファンドの運用チーム(運用会社)の経験値とトラックレコードを積み上げ、投資家への対応力を上げることで、次号ファンド以降機関投資家(年金・海外投資家等)からのリスクマネー仲介の担い手としての成長を促進します。
②投資人材
JVCA(一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会)等の業界団体、機関投資家、投資先運用者の協力を得ながら、運用者におけるベストプラクティスの研究・導入、投資人材の育成を支援します。
③投資戦略
日本に定着している戦略以外の戦略でも、ファンド設立等に対しJICがLP投資することで市場に多様性と厚みを付加します。
株式会社産業革新投資機構(JIC)について
JIC は2018 年 9 月、産業競争力強化法に基づき発足した投資会社です。JICは、Society5.0に向けた新規事業の創造の推進、ユニコーンベンチャーの創出、地方に眠る将来性ある技術の活用、産業や組織の枠を超えた事業再編の促進、を重点投資分野としています。これらの分野に対し、傘下のファンドや民間ファンドへの LP 投資を通じてリスクマネーを供給することで、我が国におけるオープンイノベーションを推進し、我が国産業の競争力強化や投資エコシステムの拡大に貢献することを目指しています。